最近流行りのフリマアプリやオークションアプリで、ジャズ向けやポップス向けのマウスピースはよく見かけるけど、クラシック用の物に関してはあまり売れない、と言った話です。
中古市場で見かけないクラシック用マウスピース
180、ワンスター、オプティマム、、、
どれも素晴らしいマウスピースですが、確かに中古市場に出回ることが多くない(目立たない)マウスピースですね。
これは私の肌感覚ですが、やはり学生時代は吹奏楽部に所属していた人で楽器をやめたり、ビッグバンドなどに転向したりする人が多いなと思います。実際、社会人吹奏楽団に所属している人ももちろんいっぱいいますが、上記のようなルートの人はかなり多いと思います。
こうなるとクラシック系の中古マウスピースの絶対数が多くなりダブつく=値下がりする、なんて図式は想像に難くないですね。
フリマサイトのクラシック用マウスピース購入者は地方在住者
しかし、実際にインターネットでマウスピースを出品してみると、落札された方、購入された方には共通項がありました。
それは、「地方、それも大都市から遠い地域に住んでいる」こと。
マウスピースは、微妙な差分が吹奏感などに大きく影響するので、個体差が必ずあります。特にクラシック用の場合、個体差は「個性」ではなく「優劣」であると判断さることが多いです。
(もちろん、微妙な差は好みもあります)
そのため大都市の大きな楽器店、特に東京の輸入元のようなところでは同じ型番のマウスピースを数十本拭き比べて選んだりもします。
逆に地方になると量が動かなくなるので、同時に多くの在庫を抱えない=十分に比べることもできないということになります。
地方の楽器店に勤めていた友人(クラリネット吹き)いわく「十分に選んでもらうこともできないし、そもそもいい個体が店にないことが多くて心苦しい」とのことでした。
もちろん、地方の楽器店全てがその状態とは言えないでしょうが、そうなっている場所も多いと考えられます。
クラシック用マウスピースが売れるための条件
そのため、以下のような条件を満たしたものに関しては十分に売れるということになります。
1、あまり使い古されていない
クラシックの世界ではビンテージより新品が良いとされます。ましてやマウスピースの寿命は長くありません。もちろんですがそれなりに綺麗な新しいモノが売れやすいです。
2、個体差として「優れている」
これは吹いてみないと分からないモノですが、「選定品」であったり「音大生時代に購入した」など、ある程度個体の良さに信憑性がありそうなバックグラウンドがあると良いです。
3、価格設定
こればかりは難しいですが、そこそこの状態のもので50%〜75%程度が目安ではないかなと思います。
冒頭に書いたものだと1万円を切る程度となり、ジャズ用などに比べ安く思われるかもしれませんが、あれらは元が異常なほど高いのです(アルト用基準で、ラバーでも5万を超えたりします)
最後までお読みいただきありがとうございます。
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